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「カンボジアにおける歯科保健活動」
歯科衛生士 宮崎美佳さん/2006年歯科診療活動参加
歯科衛生士として小学校での予防検診をサポート。
 私は以前から、SCHEC(NPO法人カンボジアの健康及び教育と地域を支援する会)で、平成14年より行われている歯科診療活動に興味を持っておりました。そして、歯科医療における治療体制の確立とともに歯科口腔衛生の普及の必要性を知り、自分も歯科衛生士として活動に協力し、少しでも役立ちたいと思いました。

 今回、歯科医師40名程度に対し、同行することができた歯科衛生士は、私を含めて3名です。今後またいつ廻ってくるのかわからない貴重な機会ですし、先生方や他スタッフの方々の理解もあり、思い切って参加することを決意しました。

 滞在は5日間で、活動内容は、村での約600名超の村人たちの診療と、小学校での診療や歯科検診・ブラッシング指導です。

 野外診療では、体感温度40℃、限られた時間や器材など、最低限の環境のなかで多くの患者様を診るためには、回数のかかる処置、高度な治療はできません。ほとんど1人1回のみの処置で治療を終えなければなりません。つまりむし歯のほとんどは抜歯となってしまいます。抜歯も治療法の1つです。しかし、日本では、回数や時間、お金をかけて、歯を抜かずに残せる治療法も選択できるレベルです。生まれた国や環境が違うことで、こんなに大きな差があるという現実を知りました。

 小学校も教室内では電気も無く暗いため、室外で歯科検診・ブラッシング指導を行いました。検診は日本で使用されている様式の用紙で、学年ごとに分け、氏名・性別や年齢など、なるべく正確に記入してもらいました。来年も同じ児童の検診を行って状況の正確な調査もできるようにするためです。そしてブラッシング指導では、私たちは歯科衛生士として最大限のことができるよう、日本から準備をしていきました。歯ブラシの普及率は低く、児童には歯磨きの習慣が無いようでした。歯を磨くということ、歯ブラシという道具があること、その使い方などを教えました。媒体を使っての食生活指導は、児童にとって興味深く、楽しんでいる様子でした。そして、継続して児童へ教育できるシステム作りの第一歩として、教師に対しても口腔衛生指導を行いました。顎模型と歯ブラシを使ったブラッシング指導や、歯に関する知識を持ち、歯の大切さを知ってもらうために媒体を使った歯の構造、むし歯・歯肉炎の進行、むし歯の好発部位、全身への影響などの説明です。中卒程度の教師の方もおられるとのことで指導内容をどの程度理解していただいたか疑問もありますが、多少でも教師たちと話ができ、用意した数種類のポスター掲示を頼むことができたことは良かったです。
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