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ボランティア体験記
「カンボジアで得た経験」

平田航輝さん (第31回SCHECカンボジア支援活動 17年11月参加)

 正直、行く前のカンボジアの印象は、良くないが、「発展していない少し汚い国」というものだった。道路もあまり整理されていなくて、電気もついていないような印象だった。現地で話を聞いたところ、道路が整備されたり、電気がつき明るくなったのは最近のことらしく、少し前までは電気も全然なく道路もほぼ整備されていない状態だったという。実際に空港内も明るく綺麗で、シェムリアップの都心では電気も明るくさかえている場所もあり、聞いた話の面影はあまり想像できなかった。

 着いてすぐに驚いたことは、交通規制がないこと。日本では左側右側と車線が分かれていて、進む方向も決まっていたりと、道路交通法でたくさんの交通規制が定まっている。日本ではそれが当たり前でそれ以外のことは考えたことなかった。しかし、カンボジアでは交通規制はないようなものでどの車線でも逆方向の車が行き来していた。普通なら事故も起こりそうだが、現地の人はそれが当たり前の交通ルールなので事故も起こらず普通に過ごしていたことに驚いた。

 ボランティアでは、井戸の点検に奥地の方に行ったり、現地の小学校に行った。現地の人々は今でも雨水を貯めている。井戸のおかげで綺麗な水が飲めるようにはなったが、壊れたらまた貯めた雨水を飲んでいる。蛇口をひねれば綺麗な水が出てくる日本はとても恵まれているのだと改めて感じた。また、現地の子どもたちとも触れ合う機会があった。現地の子どもたちは、日本の子どもたちよりもキラキラと目が輝いているように見えた。それは、カンボジアでは、学校に行けるということも、学べるということも当たり前ではないからだ。鉛筆の1本、消しゴム1つで日本の小学生はあんなに純粋に喜ぶ姿を見たことがない。恵まれていることが本当に良いことなのかすごく考えさせられた一面だった。きっと学校で先生や友達と会えることがどれほど楽しいことか、学べることがどれだけ幸せなことか、本当の意味で知っているのはカンボジアの子どもたちだろう。だからキラキラしているように、子供たちがまぶしく見えたのかもしれない。

 今回のカンボジアでのボランティア活動を通して、自分たちの当たり前は当たり前じゃないということを改めて感じた。もっとこのことを多くの人たちに知ってほしいと思った。だから、自分の夢である教員という夢をかなえられたときには、子どもたちにこのことを伝えていきたい。そして、様々な角度から物事を見られるように、子どもたちを育て、自分も一緒に成長していきたい。今回得たこの経験を強みに日々夢に向かって頑張っていきたい。もっと純粋に、もっと輝ける人間を目指して。
SCHEC