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活動レポート
第5回SCHECカンボジア支援活動報告  04年11月
 今回の第5回カンボジア支援活動は04年11月12日から15日までの第1陣と11月18日から23日までの第2陣の総勢63名という大きな活動となりました。

 第1陣は井戸掘り事業に毎年ご寄付いただいている大宮シティロータリークラブの方8名にご参加いただき、15日バコーン郡アンピール地区バンコーン村に建設したバンコーン小学校の開校式典に参加しました。この小学校は01年に井戸掘り視察で同地を訪れた当時の沖田会長が小学校建設を約束され、3年越しで実現したものです。この小学校には1年生から3年生まで240名の生徒が通えるようになりました。

 第2陣は井戸掘り視察、歯科診療、小学校建設というSCHECの活動の三本柱をすべて行うことができました。歯科医18名、歯科衛生士7名、ボランティアの方々にご参加いただき、55名という大支援団となりました。
炎天下の中、82本の井戸を視察
 04年3月から10月までのご寄付により、82本の井戸を掘ることができました。世帯数にすると254世帯、約1500人がこの井戸水を使うことができます。今回はアンコール地区から奥に入った村やヴバンテアイスレイ遺跡の近くの村にも井戸を掘ることができました。参加者の方々は炎天下の中、ご一緒に村を廻り、井戸を視察してきました。
▲寄贈した井戸を囲んで記念撮影
コックトロック・サンキム小学校開校式典に参加
 今回も吉田嘉子さんのご寄付により、5教室のコックトロック・サンキム小学校を建設することができました。1年生から3年生まで270名が通います。かつては築20年の木造で、屋根も壁も腐朽し、雨ざらしの状態でとても授業を行える状態ではありませんでした。

 20日に行われた開校式典では、児童も親たちも新校舎完成にとても喜んでくれているようでした。このとき通訳を務めてくれた20歳のソンマリアさんは、自分たちの時代を振り返り、こう語ってくれました。「私たちの時代は校舎もなく、大きな木の下で勉強しました。いつも裸足で、服も2着だけ。3kmの道を毎日通いましたが、家が貧しく自転車も買ってもらえませんでした。そのかわり、牛に乗って学校に通いました。授業中は草の生えているところに牛を繋ぎ、休憩時間は水をやったりして、牛の世話をしました。木の下の授業なので、半年続く雨期は勉強ができず、乾季だけの授業でした。」
▲バンコーン小学校の開校式典の様子
▲校舎を使う子どもたちの様子
大規模な歯科診療活動
 歯科診療では去年11月と今年3月に建てた小学校のほか、今回建設した小学校での児童の歯科検診、ブラッシング指導を行い、近隣住民の歯科治療活動を行って参りました。検診・指導した児童の数は521名、歯科治療した人数は250名でした。治療に必要なタオルや引き出しに眠っている歯ブラシなどをご寄贈いただき、有効に活用させていただきました。また今回は小型の発電器もご寄贈いただき、これまでのような単に抜歯だけでなく、本格的な歯科保存治療の第1歩を踏み出すこともできました。
▲歯科衛生士による小学校での検診
 今回の活動でSCHECが寄付した井戸の合計は466本、小学校は4校目となりました。現在、来年の3月の活動に向けてすでに準備に入っております。これからも継続的な活動を維持していくために、今後ともみなさんのご理解とご協力をお願いいたします。
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