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活動レポート
第38回SCHECカンボジア支援活動報告(23年4月)
 
 418日から22日まで、第41回目のカンボジア支援活動を行ってきました。19年秋の活動を最後に、コロナ禍でカンボジアに渡航することができませんでしたが、昨年(22年)秋に3年ぶりとなる現地支援活動を理事・田口、山崎の2名で行い、この間に掘削した井戸について全本数をチェック・視察してきました。今回は、それに引き続く本格的な活動再開の端緒となります。

 今回は理事・田口が1名にて現地で活動してまいりました。私一人の活動となりました。主な目的は、昨年秋以後にご寄付いただいた24本の井戸の視察と、11月の完成を目指している小学校建設の予定地の視察です。

【井戸視察】

 向かった先は、シェムリアップの町から2830㎞離れたバンテアイスレイ郡ルンターイク地区ルンターイクトゥメイ村です。(Runtaek Tmei Village, Runtaek Commune, Bantearysrey District)。アンコールワット遺跡群の道を抜け、これまでに慣れ親しんだプノ ンボーク(ボーク山)を越えて、クメール民族の聖地クーレン山の麓に向かいます。道路はほぼ舗装されており、スムーズに到着しました。SCHECが活動を始めた20年前とは隔世の感があります。

 ルンターイクトゥメイ村は、再開発計画の拠点となっていて、広大な更地になっていました。まばらではありましたが、あちらこちらに家が建ち、また建設途中のショッピングセンターの建物の支柱が立ち並んでいました。アンコールワット遺跡周辺に住む村人たちをこの村に移住させ、6,000世帯以上の一大タウンにする計画といいます。ところどころに散見する数字が書かれたプレートは住居表示ということで、「6100」の数字も発見しました。全体はA~Zの区域に分けられています。家の建物や引っ越しのための運送車などは国から補助金が出ますが、井戸やトイレは自前とのことです。そのせいか、われわれが視察に現れるというので、数か所で、早くから陳情者が待ち受けていました。


 これまで農家の軒先などに井戸を掘ってきた風景とは今回は全く違いますが、ともあれ従来はほとんどの井戸は1本当たり23世帯の利用でした。6000世帯以上に井戸を供給するよりは公共事業で水道を作った方がいいのでは思いましたが、シェムリアップの不動産業者の話では、水道敷設のためには少なくとも5年はかかるとのことでした。

【学校建設】

 予定地はクロライン郡ロンコ―地区ルレイ村です。(Rurey Village, Rongko Commune, Kror Lanh District)。シェムリアップの町から5060㎞の地点です。ルレイ村、ラバーク村、ボトム村の小学生が通うことになります。現時点では0歳~276人、3~5歳95人、6歳~12185人の子どもたちがいますが、今、小学生はこの村から6~7㎞離れた小学校に通っているとのことでした。

 校舎を建てる敷地は2,000㎡(50mx40m)で、隣人の方が寄付してくださいます(写真)。小学校建設は村人たちの長年の夢だったようで、11月には鉄筋コンクリート5教室の「ルレイ・寿代・サンキム小学校」が竣工します。「サンキム」とはカンボジア語で「希望」を意味します。すでに工事が順調に進んでいます。


 因みに、ルレイ村は140世帯、ボトム村は101世帯、ラバーク村138世帯で、人口1867人です。

 国会議員のシアン・ナム氏によれば、ロンコ―地区はかつて、タイとの紛争が激しく、とても貧しい地域だったそうです。しかし、徐々に学校ができ、教育が進んでいくにつれ、就職の機会が増えて、町に出た子女たちからの仕送りで、いい家が建つようになったと言います。教育が重要といい、今は高校をロンコ―地区に作りたいとのことでした。

【その他】

 23年11月の活動は、1119日~24日がベースとなります。上記小学校の開校式も執り行います。また会員の島村さまが建てて下さった小学校2校にサッカーボールなどの運動用具を寄贈することも予定されています。

     
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